みらい教育共創拠点 拠点長 ごあいさつ
大阪教育大学は、1874(明治7)年5月に設置された教員伝習所をその起源とし、今年で創基150周年を迎えます。みらい教育共創館は、この節目となる年に設立される新しい建物です。
変化が激しく予測困難な時代において、社会や教育の抱える課題は複雑化・ 多様化しており、学校現場においても、多様な主体と協働して課題解決に臨むことが求められています。このことはまさに、教室の中での教師と子ども、子ども同士の人間関係の在り方にも影響を及ぼしています。多様な子どもの教育的ニーズに応えるために、教師は様々な教育活動を営んでおります。子どもも、様々な背景のある児童生徒との交流において、視野を拡げていくことになると思います。
単純な比較はできませんが、我が国の学校現場は、学級経営を核に教育を展開している風土があります。日本の学校は、個別支援と集団での学級づくりの双方を見据えながら、教育活動を展開できることが求められています。まさにお互いの違いを認め、様々な人と繋がることが求められていると言えます。
みらい教育共創館は、「日本の教育課題に対応し、新たな未来教育を創造する産官学連携による共創拠点」を形成することをコンセプトとして、教育委員会・学校現場・行政・産業界・大学等が、それぞれ抱える課題(弱み)や資源(強み)を一堂に集積し、産官学連携のもとで大阪の教育課題の解決に取り組み、成果を全国に発信・展開することを通じて、大阪から日本の教育の未来を変えていく、そのシンボル的な共創拠点になることが期待されています。
このコンセプトを具現化すべく、みらい教育共創館では、最先端のICT機器とフレキシブルな室内環境を整備しています。これらを幅広くご活用いただくことで、新しい時代に相応しい学びのあり方を追求し、場所的な制約を超えた多様な人々が共創・発信できる場としての役割も発揮してまいりたいと考えています。
今後も、一層のご支援ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
- 大阪教育大学 みらい教育共創拠点 拠点長
- 水野 治久(大阪教育大学 副学長)